勉強になりました! 打田さんの「リゾネーター・ギター」ライヴ!
たくさんの高級ギターに囲まれ、
大勢の熱い視線が注がれる中で演奏しているのは、
日本のカントリー・ブルース・ギターの巨匠・打田十紀夫さん。
2016年8月21日(日)、
東京・御茶ノ水の「アコースティック・プラネット」で行われた
「ナショナル・リゾネーター・ギター・サウンドファイル」と銘打たれた
インストア・ライブの様子です。
いや~、楽しく、勉強になりました!
この日は普通のライブではなく、
最後の1曲を除き、すべてを
ナショナル・リゾネーターギターで演奏するという
ライブ&トークだったんです。
ちなみに打田さんのリゾネーター・ギターの演奏は、こんな感じです。↑
演奏はもちろん良かったんですが、
普段は聞けないマニアックな
リゾネーター・ギターに関するトークが
とっても興味深いものでした。
例えば、リゾネーター・ギターの歴史について。
まだエレキ・ギターが登場する前、
1920年代のアメリカで、
大音量のギターが求められ、
「ドピエラ兄弟」が
円形で薄いアルミニウム製の共鳴板を
ブリッジの下に取り付けた
リゾネーター(共鳴器)・ギターを発明し、
「ナショナル社」が設立された。
ところが経営上のトラブルから
発明者のドピエラ兄弟が会社を離れ、
別の会社を設立。
それがドピエラ兄弟=ドピエラ・ブラザースから
「ドブロ・ギター」となった・・・
というこは、2つの会社のリゾネーター・ギターの発明者は
同じ人物だったのか、など、
ボクはリゾネーター・ギターについて全く知らなかったので、
とっても勉強になりました。
さらに、諸説あるというスライド奏法のルーツの話。
スライド・バーの話では、
打田さんがご自身でビンの首を切って作ったという
まさにボトルネック(スライド・バー)から
羊など動物の骨から作ったものなど
様々なスライド・バーの秘蔵コレクションを見せてくれたり、
スライド・バーを使った様々なテクニックの紹介、
オープン・チューニングについての話など
普段のライブでは話さないようなことを教えてくれました。
ところで、今回のトークで、
打田さんは、かなり「消音」を心がけていることがわかりました。
リゾネーター・ギターの場合、
消音しないと、鳴らすべき音ではない音が鳴ってしまうことがあり、
それを気にせず、それも味として弾いてしまう
ブルースマンもいるそうですが、
やっぱり汚い音がするということで、
打田さんは「消音」しているそうです。
なるほど!
打田さんの演奏を聴くと、
ブルースでも一音一音が澄んでいて綺麗だなと思っていたんですが、
やっぱり「消音」が秘訣だったんですね!
そして最後に1曲だけ、普通のギターで演奏。
ボクの大好きな「思い出の鱒釣り」でした。
終わってからは、
打田さんにいろいろ質問したり
ナショナル社のリゾネーター・ギターを試奏したり、
普段なかなかできないことが経験できました。
いやぁ~、楽しかった!
打田さん、そしてアコースティック・プラネットのみなさん、
どうもありがとうございました。
お土産に打田さんがプロデュースした
究極のスライド・バー
「ジャイアント・ボーン・バー」を買って帰ってきました。
by acogihito | 2016-08-23 20:20 | ★アコギ関連 | Comments(0)