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『思い出の鱒釣り』を弾いてみました!



 打田十紀夫さんの『思い出の鱒釣り』を弾いてみました。

 ボクが初めて買ったソロ・ギターのCDに収録されていた
 まさに思い出の曲であり、
 先日は打田さんに直接習うこともできた
 運命的な曲でもあります。

 今までポピュラー・ソングやロックなどをソロ・ギターにアレンジした
 南澤大介先生の「ソロ・ギターのしらべ」から演奏してきましたが、
 ギター用に作られた曲にチャレンジするのは今回が初めてです。

 押尾コータローさんのように叩いたりする派手さはないのですが、
 イントロの1弦の開放を交えたオープン・ハイ・コードの響きや
 ハーモニクス、ハンマリング・オン、プリング・オフなど
 ギターらしいフレーズがふんだんに入った大好きな曲なんですよね。

 先日、打田さんに受けた特別レッスン
 運指など、細かい部分まで教えてもらえ、
 全体としてかなり上手く弾けるようになったんですが、
 1か所、Aメロの8小節目、A7のところで、
 ジャッと軽くストロークする部分の弾き方を聞きそびれ
 あいまいなのがちょっと残念です。

 
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 ところで、この曲の入ったCD「思い出の鱒釣り」が発売されたのは1998年

 アウトドア・マガジン「BE-PAL」がプロデュースしたもので、
 やはりBE-PALがプロデュースした
 「フライ・フィッシング・エリア・ガイド」という
 CS放送用の番組に提供された楽曲などが収録されています。

 CDの帯には
 「アコースティック・ギター・サウンドによる
  究極のフライ・フィッシング・ミュージック

 なんて書いてあります。


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 実は当時、ボクはブラッド・ピットが主演した
 映画「リバー・ランズ・スルー・イット 」(1993年公開)の
 美しいフライ・フィッシングのシーンに魅せられて、
 フライ・フィッシングに挑戦していたんですよね。

 で、CS放送での番組は見られなかったんですが、
 BE-PALの別冊として出版された
 「フライ・フィッシング・エリア・ガイド」の本は購入したんです。
 そしてその中に掲載されていたCD「思い出の鱒釣り」の広告を見て、
 興味を持って買ったんだろうと思います。
 
 改めて見てみると、その広告には、
 「ひとりでベースからリードまでギター1本でこなす
  フィンガーピッキングという奏法で人気のアコースティック・ギタリスト
  打田十紀夫氏の美しいサウンドを全12曲収録

 なんて書いてありました。


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1995~96年ごろ、フライフィッシングでニジマス釣り (まさに思い出の鱒釣り)


 そうそう、先日、打田さんにレッスンを受けた時
 この曲の誕生秘話をいくつか教えてもらいました。

 まず、曲のイメージは、
 BE-PAL編集長からの
 「アメイジング・グレイスのような曲」
 というリクエストに応えて、
 メロディから作っていったそうです。
 実は最初に、同じCDに収録されていて
 もう少しアップテンポで跳ねる感じの
 「毛鉤釣りに行こう」を作ったものの、そう要望され
 急きょ1日で作ったんだとか。

 でも、その追い詰められ感が名曲に結びつきましたよね。

 打田さんはフライフィッシングの経験はないそうですが、
 やったことがある身からすると
 穏やかに流れる川の水面がきらきら光る情景、
 魚が跳ねる水音、かかった時の手の感触などがよみがえる
 見事な曲です。

 それからイントロは、
 松田聖子の「Canary」のイントロからヒントを得ているんだとか。

 なるほど、そう言われてみれば、そんな感じですよねぇ。
 ボクは松田聖子の曲も大好きでしたから
 この曲も好きになったのかも知れませんねぇ。

 まさに出逢うべくして出会い、
 好きになるべくして好きになった曲なんですね。


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 ちなみに楽譜は、
 1998年のCDが出たときに買って
 当時も弾いてみようと試みたものの
 全く歯が立ちませんでしたね。

 そして19年経って、
 今回はかなりスムースに弾くことができました。
 やっぱり今までの練習の甲斐があったというものです。

 例えば、曲の途中、
 6度のハーモニーが繰り返し出てきて、
 普段なかなかしない、やっかいな指の動かし方の部分があるんですが、
 これは、南澤先生の「ソロ・ギターのための練習曲集」に収録されていた
 「練習曲第2番 右手」のフレーズにちょっと似ていて
 その練習のおかげでスムースに弾けたって感じです。
 嬉しいなぁ~!


 ところでこの曲は、
 ブルース的なコード進行ではないものの、
 どことなくブルースっぽいようなアメリカ的雰囲気が漂うのは、
 この6度のハーモニーのなのせいかもしれません。

 打田さんの「これで完璧!アコースティック・ギターの基礎」という本には
 「6度のハーモニーはカントリーやブルースで利用されることが多い」
 な~んて書いてありましたからねぇ。


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今でも持っているフライ・フィッシングの道具(左の網がランディングネット)


 そうそう、ブルースと言えば
 映画「リバー・ランズ・スルー・イット」の舞台は、
 1919~20年ごろのアメリカですから、
 ちょうどブルースが誕生し、広まり始めたころなんですよね。

 で、その「リバー・ランズ・スルー・イット」でも描かれていた
 フライ・フィッシングの道具は、今でも木で作られたもの多く、
 例えば、釣った魚を取り込む時に使う「ランディングネット」の枠の木の
 種類の違う木をスライスして張り合わせた感じの作りが、
 どこかギターのバインディングに似ているような気がするんです。

 で、そのギターなんですが、
 ネックの脇に付けられた小さなポジション・マークを見ていると
 小学生のころ使っていた「そろばん」に似ているなと思うことがあるんです。

 そろばんにもポジション・マークみたいのがポチンとありますよね?

 それで、そろばんと言えば「トモエのそろばん」だなぁ~。
 昔、使っていたっけなぁ~、と。


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 で、その「トモエのそろばん」のマークでもある「巴」と言えば、
 ボクのヨコヤマギター「AR-WR #300」のロゼッタ・デザインは
 「巴」にちょっと似たイメージがあるよなぁ~などと思い、
 今回使うことにしてみたってわけなんです。


 というわけで、
 ボクにとってはまさに「思い出の鱒釣り」なこの曲、
 練習中は、連想ゲームのようにいろんなことが頭の中をめぐりめぐって
 いろいろなことがつながってくる様子を楽しみながら弾いていました。

 いやぁ~、楽しかったなぁ~!!
 ありがとうございました!!

 
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by acogihito | 2017-03-21 18:25 | ★アコギ関連 | Comments(0)  

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