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ついに利根川へ! (花見川カヌー探検 その3)

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 友人のN氏。
 中学時代からの、かれこれ35年近い付き合いになる親友です。

 去年の夏、ひょんなことから、
 「地元を流れる花見川を北上すれば、利根川まで繋がってるんだよね」
 「カヌーは一艇しかないけど、花見川沿いにはサイクリングコースがあるし、
 自転車とカヌーを交代しながらいけば、行けるんじゃない?」
 と、二人で始めた『花見川カヌー探検』。

 去年8月今年5月と複数に分けて続けてきたんですが、
 2008年7月28日、ついに目標の利根川までたどり着きました!

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地図の水色の部分が「川」や「沼」で、ピンクの線が並走する「サイクリングコース」


 今回の出発地点は、前回、うな重を食べるために上陸した
 かつて「甚兵衛渡し」という渡し船があったというあたり。

 そこから「北印旛沼」を抜け、
 「長門川(このあたりでは花見川ではなく、長門川という)」を抜けて、
 「利根川」に至るというコースです。

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 まずは親友N氏から出発。

 ボクはその間に、「出発地点」までカヌーを積んで来たクルマで「到着地点」まで先回りし、
 そこにクルマを停め、「折りたたみ自転車」を降ろして組み立てて、「サイクリングコース」を戻り、
 途中の「酒直水門」手前で合流して、交代するという作戦。

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 う~ん、空が広い!

 「酒直水門」手前の景色は、
 カヌーの聖地、北海道・釧路湿原を流れる「釧路川」のようでもあります。

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 「酒直水門」は閉まっているので、その向こう側まで二人でカヌーを担いで陸上を迂回。
 そしてボクと交代です。

 迂回ついでに近くの芝生のような広場で、
 昼飯のつなぎとして買っておいた「アンパン」を食べたんですが、
 こういう時に食べるアンパンって、なぜかすっごく美味しく感じるんですよねぇ~。

 ゆっくりと自力で進むしかないカヌーは、
 素朴なモノやコトへのありがたみや価値を
 ごく自然に再認識できるようになるのかもしれませんねぇ~。

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 地元、千葉市花見川区を流れる「花見川」も、
 北上して 隣の八千代市に入ると「新川」と名前を変え、
 さらに「西印旛沼」「北印旛沼」を越えて、
 本埜村(もとのむら)の この辺りになると「長門川」という名前になります。

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 う~ん、水面を流れる風が心地よく、見上げる夏の空は美しくさわやか!

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 岸辺を見れば、信頼する友人が自転車で走っているし、
 なんとも優雅で、ありがたい光景です。

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 やがて、JR成田線の支線である
 我孫子と成田を結ぶ通称「我孫子線」の鉄橋下を通過。

 乗ったこともないこの路線。
 自宅のある千葉市花見川区から見れば、
 千葉県の端っこを走っているように思えるこの路線の鉄橋の下をくぐるなんて、
 随分、遠くまで来たもんです。

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 そして、この鉄橋を越えたあたりで、一艇のカヌーと出会いました。

 ボクらより少し年上のその方は、この近所に住んでいて、
 時々、この辺りでカヌーを楽しんでいるんだそうです。

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 ボクらが、「千葉の花見川から自転車と交代しながらここまで来た」と話すと、
 「それは面白いですね!」と興味を持たれたようで、
 「途中までご一緒させてください」と、
 しばらくカヌー談議に花を咲かせながら並走することになりました。

 この辺りでカヌーをやっている人なんて、そんなに多くもないので、
 お互い、興味を持っちゃうんですよね。

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 ちなみにボクらのカヌーは、リバーツーリング用のファルトボート(折りたたみ式カヌー)ですが、
 その方のカヌーは小回りの利くスラローム艇。

 そうして、利根川目前というところで、
 「ではまた、どこかの水上でお会いしましょう!」とその方とは別れ、
 友人と交代。

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 念願の「利根川に出る」という大役を友人に託します。

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 さあ、この大きな「印旛水門」の向こう側に見えるのが、いよいよ「利根川」です!!

 う~ん、なんだか武者震い??

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 そして、水門を通り抜け、ついに「利根川」へ!!!

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 水上でも、陸上からも「目標達成」を祝います!!

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 利根川に出てから再び交代。

 これが関東一の大河、坂東太郎と呼ばれる「利根川」の水上です。

 この先をずっと行けば銚子市になり、太平洋に繋がっているんですよね。
 「いつかは行ってみようか!?」と思いつつ、
 今回は栄町の「水と緑の運動公園」を最終ゴールとしました。


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 さてさて、この日は天気も良く、水上はいくらか涼しいとはいえ、大汗をかいたし、
 なんだかんだでけっこう疲れたんで、ゴール地点からクルマでちょっと行ったところにある
 「成田の命泉 大和の湯」という温泉へ。

 ちょうどいい温度の露天風呂にゆったりと浸かりながら、
 これまでの道中のことなどを話し合っていると、近くの森でヒグラシが鳴き出しました。
 実に気持ちのいい、夏の夕暮れです。
 
 そういえば、
 「昼飯はアンパンだけで、ちゃんと食べてなかったから腹が減ったなぁ~」
 「だけどよくアンパンだけで持ったよなぁ~(アンパンってすごいんだな)」
 ということで、成田市内のレストランへ。

 そうして早めの夕飯を食べ、外に出てみると、
 とってもダイナミックな夕焼けが広がっていました。

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 今回の行程は約15キロ。
 利根川を目指し、全行程約50キロの道のりを
 カヌーと自転車を交替で乗り継ぐ「駅伝方式」で続けてきた
 『花見川カヌー探検』も、ひとまず、これで目標達成!

 今まで気づかなかった地元の魅力を新発見する素晴らしい旅となりました。
 
 帰りは成田から高速道路を使っても、自宅まで約1時間の行程となり、
 「高速道路を使って帰らなきゃいけないくらい遠くまでカヌーと自転車で行っちゃったんだなぁ~」
 と、ちょっとばかり感慨深く思いながら、
 車中では「次はどうしようか?」と怪しげな作戦を話し合ったのでありました。


 (関連記事)→ 地元の花見川でカヌー! (花見川カヌー探検 その1)
           Nature Spirit 印旛沼でカヌー! (花見川カヌー探検 その2)
           東京湾へ! (花見川カヌー探検 その4 「完結編」)

by acogihito | 2008-07-29 11:14 | ☆アウトドア | Comments(18)  

Commented by JOE at 2008-07-29 11:50 x
 あらためまして、こんにちは^^
 早速うちにもコメントいただきありがとうございます。

 というより...これまたセンスの良い趣味ですねぇ〜^^

 ボクも最近の運動不足を補うため
 自転車を購入したんですが、
 夜な夜な近所を徘徊してるのが精一杯(笑)

 ホントに気持ちよさそうです。
Commented by ぴよぴよ at 2008-07-29 13:16 x
友人と交代で漕ぐのがいいですね。
カヌーをもう1艇用意して2人で漕ぐのも楽しいでしょうけど、水面に一人ぼっち、話し相手もいなくてぼんやりとあれこれ考え事をしながらというのもいいもんです。
なかなかそんな経験できないですよね。貴重な時間ですね。

ファルトボートがもう1艇必要な時は、物置で眠っているのをお送りしますよ~。
Commented by Yasu at 2008-07-29 17:17 x
うわァ~ いいなァ~ カヌー憧れます。
釧路湿原をいつかは下ってみたいという夢はあるのですが
カヌーすらありません。

河口付近でお待ちしています。(笑)
Commented by acogihito at 2008-07-29 20:48
JOEさま、こんばんは!

お褒めいただきありがとうございます!

運動不足解消にカヌーと自転車は手と足を使うので、
そういう意味ではいいんですが、
けっこう同じような姿勢なので、
本当の意味では、あと柔軟体操が必要かもしれません・・・。

でも、いい汗かいて気持ち良かったです。
Commented by acogihito at 2008-07-29 20:53
ぴよぴよさま、こんばんは!

水面の上で一人ぼっちで、
時々岸辺に友人の姿が見えて、「よう!」とか声をかけてくれたり、
写真を撮ってくれたりすると、本当に嬉しいものです。

ところで、ぴよぴよさんもファルトボートをお持ちで、
しかも物置で眠っていて、もし今後もお使いの予定がないのなら、
格安にて(ちょっとちゃっかりしてるかな?)お譲りいただけないでしょうか?

やっぱり2艇欲しいよなぁ~、と、
中古艇をネットオークションなどでも探しているんですが、
なかなかいいのがなくて・・・。
Commented by acogihito at 2008-07-29 20:59
Yasuさま、こんばんは!

いずれ、本当にYasuさんがお住まいの銚子方面まで行けたら凄いんですけどねぇ。

ところで、北海道の釧路川は、
20代の頃、野田知佑さんに憧れて、
真似して下ったことがあるんですが、
すごく良かったですよ!

その時は自分のカヌーを持って行ったんですが、
そんな苦労をしなくてもレンタルカヌーがありました…。

関東では那珂川が良かったですね。
秋にはサケの遡上が船の上から見られるそうです。

Commented by 必着仕事人 at 2008-07-29 23:39 x
「印旛水門」通り抜けおめでとうございます!!!

サケの遡上が見られるなんて、やっぱり関東は自然が豊かですね!
Commented by acogihito at 2008-07-30 00:49
必着仕事人さま、どうもありがとうございます!

いや~、関東の方が田舎なんでしょう。
でも、日本中そうなんでしょうけど、
これ以上、自然破壊が進まないように
上手く共生していけるといいですよねぇ。
Commented by まさを at 2008-07-30 23:26 x
こんばんは^^

つ、ついに利根川かあっ!
ほんとに凄いですねえ!
私もカヌーを駆ってみたくなりました。
(すぐに転覆しそう・・)

人生を通して付き合える親友はいいですね^^
同じ趣味を共有出来るのも最高ですしね。


夕焼けの写真は壮観の一言に尽きます!
Commented by acogihito at 2008-07-31 00:14
まさをさま、ありがとうございます!

何気なく自宅近くの川で始めたカヌー&自転車ツーリングでしたが、
何気なく始めただけに本当に利根川まで到達した時は、
とっても嬉しかったし、達成感もありました。

でも、これは一人では決してできなかったことだし、
改めて親友のありがたさを感じました。

全体として、思った以上の収穫があっていい経験になりました。

ところで、カヌーは自転車と同じで、
漕いでいればひっくり返りにくいものです。
一番ひっくり返りやすいのは乗り降りの時。
それさえ無事なら、あとはよっぽど急流でも下らない限り、
そう簡単には転覆しないんです。

ぜひどこかの川で、
レンタルカヌーでも経験されてみたらいかがでしょう?

水面に近い目線で、川からの景色は普段とは別世界で
何か新発見があるかもしれません。
Commented by ネオン at 2008-07-31 22:12 x
いつも拝見させていただいております。非常におもしろいです。質問なのですが、ひとつの曲を覚えるときの暗譜の仕方について何かこつなどありますか?それと、南澤さんのイベントなど近々ないでしょうか。
Commented by acogihito at 2008-07-31 23:48
ネオンさま、初めまして。
コメントありがとうございます。

質問のお答えですが、暗譜のコツは、申し訳ありませんがボクには分りません。
ただボクの場合、自分の良く知っている好きな曲を練習しているので、
「案外、苦労することなく自然に覚えられているようだ」という感じでしょうか。
今後、いいコツなど見つけられたらいいなと思っています。
何か見つかったらブログにて発表します。

それから南澤先生のイベントですが、8月から全国各地で行われるそうです。
以下に南澤先生のブログにあるイベント紹介のページのアドレスを載せておきますので、
お近くで開催されるものがあればいいのですが。
    ↓
http://bsv.blog.shinobi.jp/Entry/342/

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
Commented by ネオン at 2008-08-01 23:13 x
親切に答えてもらい光栄です。ぜひアドレスのほうをのぞかせてもらいます。自分は初心者なので、ぜひブログにいろいろとプチアドバイス的な記事お願いします。これからも楽しみに拝見させていただきます。
Commented by acogihito at 2008-08-01 23:42
ボクもソロ・ギターをはじめて、まだ1年半しか経ってなくて、
初心者も同然なんですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by tamara at 2008-08-02 00:22 x
ども!ついに利根川まで漕いじゃいましたね。
ほんとに素敵な冒険心をくすぐる企画です。
気持ちよかったでしょう~
写真がこれまた良いです。
最後の夕焼けの写真は、冒険が終わってちょっと寂しさを
感じるような色で、学生時代のサイクリング中の空を思い出しました。
Commented by acogihito at 2008-08-02 01:24
tamaraさま、こんばんは!

ひょんな思いつきから始めたんですが、
思った以上に楽しく有意義なものとなりました。

学生時代というか、中学時代からの友人と一緒だったんで、
子供そのもののノリでやっちゃったのが良かったんだと思います。

気持ち良かったし、新発見って感じのことがいろいろありました。
またいずれ、この続きか、新しいことか、何かやってみたいと思っています。
Commented by もりひろ at 2008-11-15 18:33 x
成田はずれの「大和の湯」は、なかなかいいですよね。

喋ルイスさん、偶にはエレクトリックな感じも出して下さいね~。
Commented by acogihito at 2008-11-17 02:20
もりひろさま、こんばんは!

おっ!「大和の湯」をご存知でしたか!!

「こんなところに!」というところにありますが、
中は別世界のような感じですよね!

ところで最近、「木」でできたもの、「アナログ」な感覚なもの、
電気を使わないものなんかに興味が移ってきているようです。

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