2008年 07月 18日 ( 1 )

 

『ちいさいおうち』 実写版?

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 都内、某所にある一軒の住宅。

 まるで、映画「三丁目の夕日」に出てくるような「昭和」の面影、そのままの住宅です。



 ところが、時が経ち、

 一歩引いて周りに目を転じてみると・・・、

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 そこは東京港区赤坂。
 この春オープンした超近代的な「赤坂サカス」などに取り囲まれた
 大都会のド真ん中なんです。

 なんだかとっても居心地が悪そう。

 まるで、子供の頃に読んだ絵本『ちいさいおうち』の実写版を見るかのようです。

 「むかしむかし、静かないなかに、ちいさいおうちがたっていました」
 と始まるそのお話は、
 町の明かりが遠くに見えはじめたのをきっかけに周辺がどんどん開発され、
 道ができ、自動車やトラックが走りだし、道路はあちこちに延び、
 背の高い家やアパート、お店などが次々と完成。
 人工的な町の照明は明るすぎて、もはや太陽も月もわからない、
 「ちいさいおうち」は昔に帰りたいと思う・・・、
 というもの。

 町の中にぽつんと取り残され、居心地悪そうにしている「ちいさいおうち」が印象的で、
 子供心にも「可哀そう」に思ったものでした。

 このお宅に、どんないきさつがあるのか分りません。
 
 だけど、そのまま住み続けていたら、「ちいさいおうち」と同様、
 周りがどんどん変わっていってしまった、ということなんだろうと思います。

 喧騒な都会の中で居心地の悪そうな「昭和の家」。

 でも、この家と、その庭だけは、時間が止まり、
 静かな空気が流れているようにも感じる不思議な光景です。

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 ちなみに、ジョージ・ハリスンの
 『オール・シングス・マスト・パス(ALL THINGS MUST PASS)』というアルバムの
 「ニュー・センチュリー・エディション」のCDのジャケットでも
 『ちいさいおうち』と同様のことが表現されています。

 左上(もともとのジャケットデザイン)→右上→左下→右下の順で見てください。

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 これは、1971年に発売されたアルバムを
 30年後の2001年にデジタル・リマスタリングして再発売する際に手を加えられたものですが、
 「30年でこんなに変ったよ」という遊びであり、警告でもあるんですよね。

 う~む・・・。

 21世紀になって、「地球温暖化」などが叫ばれる今、なんだか考えちゃうよなぁ~。

by acogihito | 2008-07-18 01:49 | ☆その他 | Comments(4)