
面白いギターができました!
ヨコヤマギターズの
横山 正さんにオーダーして作っていただいた
「
LEAF-Quiet (リーフ・クワイエット)」!!
略して「
リーフQ」!
深夜の練習などに最適な、サイレント・ギターならぬ、
クワイエット・ギター(静かなギター)として作っていただきました。
「
サイレント・ギター」との一番の違いは、
音がしないのではなくて、小さなアコギらしい生音がしっかりと鳴り、
ヘッドフォンをしなくてもギターを弾いている感覚が楽しめるということです。
昨年10月末29日、
ミュージックランドKEY新宿店で開かれた
ヨコヤマギターズの大試奏会の際に横山さんに直接、製作を依頼。
ミュージックランドKEY新宿店・店長の橋川さんに窓口になっていただき、
3月20日、完成品を受け取りに行ってきました。
いやぁ~、見事です!
良く鳴るギターを作るのが仕事の日本一のギター手工家に対して、
「あんまり鳴らないギターを作ってくれ」なんて変なお願いをしたにもかかわらず、
それを快く引き受け、見事に具現化してくれました。
しかも、
予想図どおりにです!
(それ以上の出来か?) 横山さん、どうもありがとうございました!!

さて、この「
リーフQ」ですが、
メインギターとしてではなく、練習用のセカンドギターとして考えています。
練習用のギターですから、人前に出ることはまずありません。
でも、仕事柄、帰宅が遅くなることが多いボクにとっては、
一番、触れる機会が多いギターになるかもしれません。
なので、外観には少々こだわらせていただきました。

まず、ヘッドトップは、ちょっとヘビの頭の模様のようなスポルテッドメイプル。
ボディは、アコースティックギターではなく、
ヨコヤマギターズ・エレクトリクスの
「
Leaf (リーフ)」というエレキギターをベースに使っています。

ホワイトスプルースのボディトップには、
ヨコヤマギターズのアイデンティティとも言える
ピックガード風のデザインのロゼッタ・パーツを
ショルダー部分に入れてもらってアクセントにしました。
材はカマティロ。

マホガニーの単板をくり抜いて作られたボディーは、
ちょっと派手目に赤に塗装してもらいました。
この赤はギブソンのエレキギター「SG」のような色なので、
赤でも落ち着いた色で、マホガニーの木目と相まってとっても美しい!!
塗装は表も裏も艶消しです。
美しいと言えば、ネックからボディーへのラインが滑らかで、
これが本当に美しいんです。

もちろん、今回も「
オガワ・インレイ・クラフト」の小川さんに
名前のインレイを入れてもらいました!
また、ベースとなった「Leaf」はエレキギターですが、
ネックやペグ、ブリッジなどは、アコースティックギターの仕様になっているので、
弦のテンションなど、弾き心地は、いつも弾いている「
AR-WR#300」と変わりません。
YAMAHAのサイレントギターの場合、
ネックの形状も、スケールも、テンションも全く違いますからね。
いつも弾いているのと同じ弾き心地というのは練習用としては最高ですよね!
違いは、音量が小さいこと!
この「
リーフQ」のベースとなっている「Leaf」の
リミテッド・エディションは、
もともとマホガニー単板をくり抜き「生鳴り」を重視した
セミホロウ・ボディという構造になっています。

今回は、それより少し厚いマホガニー単板を使っていただき、
「生鳴り」にも厚みを出していただきました。
ただ、鳴り過ぎてはいけないので、センターブロックを残し、
ブリッジから伝わる弦の振動は適度に抑えられ、
ボディー全体に伝わる仕組みになっています。
でも、ここまでは電気部品を廃しただけで、
リーフのリミテッド・エディションと大して変わりません。
生鳴りを重視したセミホロウ・ボディといっても、
ボディの容積でいったら普通のアコギの10分の1くらいでしょうか。
そのままでは、やっぱり普通のアコギと比べたら音は薄く、特に低音が出ません。
そこで今回、サウンドホールで、横山さんが大いに工夫してくださいました。

それがこれ!
「
マルチ・サウンド・ホール」とでもいいましょうが、
大小4つの穴がボディーサイドに開いています。
ところがこの穴、普通のサウンドホールと違って、
肉厚のあるボディーサイドに開けられているので、
共鳴管のような働きをするんです。
特に低音側、4,5,6弦に効果があり、
弾いていると、その穴の部分からモワンと音が聴こえてきたりして、
「効いている」と感じるんです。
ちょうど小さなスピーカーの低音を増強する「
バスレフ」のようですかね。
手前の小さなスピーカーの穴がバスレフ バスレフなら4つも穴がいらないんじゃないかと思って、
試しに、ひとつひとつ穴をふさいだり、ひとつだけにしてみたり、
いろいろ実験してみたんですが、
どれかひとつというより、やっぱり4つの方が全体的にはバランスが良かったです。
大したもんですね、横山さん!
ということで、この共鳴管的「マルチ・サウンドホール」のおかげで、
ボディサイズの割には低音がしっかりとした
バランスのとれた音になっています。

そうして完成した「
LEAF-Quiet」。
肝心の、その音量ですが、
YAMAHAのサイレントギターは普通のアコギの10分の1だといいます。
だとすると、こちらは3分の1という感じでしょうか?
ボリュームでいえば、半分にしぼった感じかな。
センターブロックがブリッジの振動を押さえているので、響き過ぎず、
ボクにとっては、ちょうどいいくらいの音量になっています。
う~ん、素晴らしいですねぇ!
小さい音でもしっかり鳴るギター!!
その音は離れて聴くと軽い音です。
でも、弾いている自分には共鳴管的マルチ・サウンドホールのおかげで、
小さな音でも思った以上に低音がしっかり聴こえ、
バランスがいいんです。
さらにセンターブロックを介して弦の振動がボディ全体に伝わるので、
小さな音でも「弾いている実感」を感じられます。
そして「大したもんだな」と思ったのは、
弾いた音だけでなく、ストリング・ヒット、爪が弦に当たってこすれる音など、
すべて均一に小さいんですよね。
サイレントギターの場合、生音で聴くと、
弦の鳴る音と比べ、爪の当たるカチカチした音とか、
ストリング・ヒットの音は普通にけっこう大きいですが、
「
リーフQ」はその辺もバランス良く小さいんです。
音色は、メインギターの「AR-WR#300」などと比較すれば、
中域がやや鼻にかかったような感じなんですが、練習用のギターとしては十分。
というか、自分が予想した以上!さすが横山さんですねぇ!!
それにこれは、これが初号機。プロトタイプですから、
次に、もし作るとしたら、少し改良を加えれば音色ももっと良くすることもできそうですよね。
(4つのサウンドホールを見ていると何でもできそうという感じです)
それから今回、ピックアップもあえて付けず、あくまで、
「音は小さいんだけど、生音でしっかりした鳴るギター」として作っていただきましたが、
ピックアップを付ければ、かなりカッコいいエレアコにもなりますよね!
ワンダートーンの坂本さん、末次さん、
ミュージックランドKEY新宿店・店長の橋川さん。
そして、何より製作してくださった横山さん、
本当にありがとうございました!!
これで深夜でも心おきなくギターを楽しめます!!
ボクにとって、本当にありがたいギターです!!
どうもありがとうございました。
ちなみに値段はヨコヤマギターズの中で最安値かも? 「クワイエット・ギター(Quiet Guitar)」の製作プロセス 1.発想 →
こんなギターがあったら? 2.考察 →
新宿へ! 3.実行 →
クワイエット・ギター(Quiet Guitar)
製作始動! 4.製作1 →
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製作中! その2 6.製作3 →
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完成!ヨコヤマギターズ「LEAF-Quiet」!(速報) 8.完成2 →
完成!ヨコヤマギターズ「LEAF-Quiet」!(詳報)