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驚きの「ボディ・マッピング」 (アレクサンダー・テクニーク その1)

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 以前、このブログで、
 ギターを弾くせいなのか「肩がこる」ということを書いたことがあります。
 その後、後日談を書いた時のコメント欄で、
 syさんという方から「アレクサンダー・テクニーク」という
 一種の身体トレーニングがあることを教えていただきました。

 そして、その時に紹介された
 『ピアニストなら だれでも知っておきたい「からだ」のこと』という本など、
 アレクサンダー・テクニークに関する本を何冊かじっくり読んでみました。

 いやぁ~、これは驚きでした。

 ボクは自分の体のことを知っているつもりでも、
 実はその仕組みについて、全然よく分かっていなかったんです。
 そして、いろいろなことを再認識させてくれました。

 一体、それはどんなことなのか?

 その前に、まず、「アレクサンダー・テクニーク」とは?
 というところからいきましょう!

 「アレクサンダー・テクニーク(=テクニック)」とは、
 オーストラリアのF・M・アレクサンダー(1869~1955)という元役者さんが考案したもので、
 身体の一部の間違った使い方、習慣的に正しいと思っているけど実は間違った使い方が
 身体全体の機能に悪影響を及ぼしていることがあるので、それに気付き、
 正しい自分自身の使い方をするためのテクニックのことをいいます。

 関連して、「ボディ・マッピング」というのがあるんですが、
 それはアレクサンダー・テクニークを効率よく学ぶために、
 1980~90年代にアメリカで考案された
 「身体の骨格や筋肉などの構造、機能などを正確に再認識する方法
 のことをいいます。

 で、『ピアニストなら だれでも知っておきたい「からだ」のこと』という本は、
 この「ボディー・マッピング」という方法を
 特にピアニスト向けにまとめた本なんですね。

 でも、細かいところはピアニスト向けでも、
 全体的には手を使って演奏する音楽家向けなので、
 ギタリストにとっても大いに参考になりました。


 さて、その内容ですが、ここでその全貌はとても書けません。

 でも、例えば、ボクの場合、
 「足」とか「腰」の骨の構造はだいたい自分でも認識してはいたんですが、
 「頭と脊椎が繋がっている関節がどこにあるか?」などは今まで意識したことがなく、
 関節というより、「首」全体が曲がるという認識だったような気がします。

 でも、頭と脊椎の間にはしっかりとした関節があって、
 その関節も、自分が思っていたところよりもっとずっと上の
 「右耳と左耳のほぼ中間のところにある」ということを、
 この本で初めて認識させられました。

 つまり、今までのボクは、頭と脊椎を繋ぐ身体の構造の
 ボディ・マップ(脳の中でイメージされている身体)が間違っていたわけで、
 関節ではないところでバランスをとり、無理に曲げようとしていたのかもしれません。

 それを正確にマッピングし直し(再認識し)、
 頭と脊椎を繋げている「関節」を意識して動かしていたら、あ~ら不思議、
 それだけで、肩こりがスーッと軽くなっていくような気がするではありませんか。

 頭の重量は4~5キロもあり、それがバランスを失うと、
 首や身体の他の部分の筋肉で埋め合わせをしなくてはならなくなって、
 様々な問題を引き起こす原因になるといいます。

 また、身体がバランスよく立っている状態では、
 頭と脊椎を繋ぐ関節と、腰椎、股関節、膝関節、足関節は一直線上になり、
 ほとんど筋肉を使わずに楽に立つことができるんだそうです。

 それは、箒のような棒の上に頭に相当する4~5キロのカボチャを刺したとして、
 しっかり垂直に立てていれば、支えるのにも大した力は要りませんが、
 斜めになれば、力を入れて支えなければ倒れてしまうのと同じようなことだといいます。

 さらに座っている時は、頭と脊椎を繋ぐ関節と、腰椎、坐骨が一直線上になった時が、
 バランスがいい状態で、足も手も自由に動かしやすいんだそうです。

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 ところが日常の習慣的な癖で、
 知らず知らずのうちにこのバランスが崩れた状態が普通になっていると、
 自分では気づかなくても、いつもどこかの筋肉に力が入っている状態になってしまい、
 身体が本来持っている能力より、自由に動かせないばかりか、それが積もり積もって、
 トラブルの原因になったりもするんだそうです。

 だから身体の骨格や筋肉などの構造、機能などを
 正確に再認識(ボディ・マッピング)する必要があるといいます。

 う~む・・・。

 今までギターを弾いている時、そんなことちっとも気にもしていなかったから、
 頭の位置も、その他も、バランス的にはかなり悪く、いつも変な所に力が入っていて、
 それで肩がこったり、指の動きにも悪影響を及ぼしていたのかもしれません。

 「クラシック・フォーム」だとか、「カジュアル・フォーム」とか、形から入るんではなくて、
 どういう体制が自分にとって一番無理がないかを改めて考える必要がありそうです。


 さらに、その「」という認識も違っていました。
 そもそも骨格的には「肩」というものはないんだそうです。
 
 そして、「」は、肩から先が腕なのではなく、
 鎖骨と肩甲骨も含めた、今まで「肩」だと認識していたものまで含めて「腕」なんだそうです。
  (つまり、「肩がこる」のではなく、「腕の付け根がこる」という方が正解なんでしょうね)
 ですが、肩と腕を分けてマッピングしていると、
 本来なら鎖骨と肩甲骨も含めた腕全体で動かすべきところを、
 鎖骨と肩甲骨を固定して、その先だけで動かそうとするので、
 おかしなことになってくるんだそうです。 

 その他、腕自体の骨の構造や動かし方など、
 自分にとって最も身近な自分の身体のはずなのに、
 知らないことばっかりの連続で、本当に驚いてしまいました。

 う~む、ボディ・マッピング恐るべし!
 教えてくださったsyさんには感謝です!!

 そんな訳で、今後も自分の身体の構造を再認識しつつ、
 自分にとっては、どんなスタイルでギターを抱え、演奏するのがベストなのか? 
 さらに研究してみようと思っています。


 (関連記述)→ 指には筋肉がない! (アレクサンダー・テクニーク その2)
           腕が回転する仕組み (アレクサンダー・テクニーク その3)
           第6感の「筋感覚」   (アレクサンダー・テクニーク その4)

by acogihito | 2009-05-19 00:50 | ★アコギ関連 | Comments(12)  

Commented by チョコたんどす at 2009-05-19 09:46 x
チョコ旦那も常に肩
いや腕の付け根(笑)が痛いといっています
早速ここで教えていただいたこと話してみます
有り難う御座いました
Commented by acogihito at 2009-05-19 09:59
チョコたんどすさま、おはようございます。

それでしたら、
「ピアニストならだれでも知っておきたい“からだ”のこと」という本は
お勧めですよ!

ボクにとっては「なるほど!」ということがたくさんありました。

チョコ旦那さまにもきっと参考になるんじゃないかなぁ。

Commented by fujitone at 2009-05-19 22:35 x
あこぎひとさん、こんばんは。
アレクサンダー・テクニック。どこかで聞いたことがあるな~と思っていたら94年11月号のプレイヤー誌に載っていました。
記事によりますと、キング・クリムゾンのロバート・フリップさんがギター・クラフトというギターセミナーを千葉で行った時にアレクサンダー・テクニックを取り入れた練習方を紹介しているんだとか。

このアレクサンダー・テクニーク、気になるので早く「その2」をお願いします^^
Commented by 必着仕事人 at 2009-05-19 23:46 x
こないだのスクルールで師匠とクラシック・フォーム?クラシック・フォーム?談義わ楽しんでました・・・
ボディ・マッピングってのが有るんですね!

次回のレポートも楽しみにしてますね♪
Commented by acogihito at 2009-05-20 14:38
fujitoneさま、こんにちは!

スゴイですねぇ!
どこかで聞いたことがあるなと思って
すぐに94年11月号のプレイヤー誌にたどり着くなんて!!
記憶力もさるところながら、本も綺麗に整理されているんですね!!
(と、ちょっと違うところに感心してしまいました)

ところで、アレクサンダー・テクニックを取り入れた練習法って、
どんなものなんでしょうか?
姿勢とかを「こうです」と決めるのではなく、
いかに体に負担なく自由な状態になれるようにするか?
ということなんでしょうかねぇ??
Commented by acogihito at 2009-05-20 14:43
必着仕事人さま、こんにちは!

ボクも一時期、師匠を真似て「クラシック・スタイル」にしていたんですが、
今はまた「カジュアル・スタイル」に戻しています。

どっちにしても、まずは体に負担のないようにするのがいいようで、
ボクの場合、「クラシック・スタイル」は、
ギターが固定されていい反面、体も固定されてしますようで、
「カジュアル・スタイル」は、
ギターはグラグラするところがある反面、
足が自由になって楽なような気がしています。

もうちょっと研究してみます!

Commented by まさを at 2009-05-20 21:39 x
あこぎひとさん、こんばんは!
お久しぶりです^^

この本の表紙だけは見かけた事はあったのですが、「ボディ・マッピング」
というものは初めて知りました。
しかも今まで「肩」だと思っていたところが「腕」だったなんて!
そもそも直立歩行する人間てのは骨格的には負担が大きいんだそうですね。
私も健康のために読んでみたいです^^

あ、最近やっとクラシックスタイルが定着してきました♪
Commented by acogihito at 2009-05-20 23:26
まさをさま、こんばんは!

例えば、「膝」や「肘」は、関節として存在していて、
大概の人が脳内でイメージしているものと大きく違わないんですが、
「肩」は、ろっ骨などの胴体と「腕」を繋いでいる関節ではなく、
肩甲骨と鎖骨でできたもので、
骨格的には鎖骨の一部が胸骨と繋がっているものの
肩甲骨は胴体には繋がっているのではなく、
筋肉で浮いている状態なんだそうです。

つまり、「肩」という存在は忘れて、
「腕」として、胸(鎖骨)や背中(肩甲骨)あたりの胴体から
筋肉でぶら下がっていて前後左右回転という具合に動くものと
イメージした方が正しいんだそうです。

それを「肩」は胴体と腕を繋ぐ関節とイメージして固定してしまうと、
いろいろトラブルの原因にもなるそうです。

などなど、結構知らないことがいっぱいあって、
とっても面白い本でした!
Commented by sy at 2009-05-24 23:12 x
こんばんは、syです。
acogihitoさんにも何かが降りてきたみたいで(笑)
僕もうれしいです。
最初はピンとこなくて、そういうもんかね、ぐらいに思っていたら
あ、そうか!と突然来るんですよね。何かがわかるというのは
こういうことだってことがわかる、という感じです。

僕はこの本で、楽器を弾く時の無駄な力の抜き方、必要最小限の力の入れ方の調整から始めたんですが、
普段の生活での立ち方、歩き方、座り方、呼吸の仕方、発声の仕方、包丁の使い方、、などいろんな場面での体の調整に応用してます。
腰痛持ちで猫背ぎみだったんですが、骨盤の角度の調整の仕方、
肩の位置の調整の仕方が分かってからほとんど痛みがなくなりました。

応用範囲は楽器の演奏だけでなくホント幅広いので
楽しんで続けてほしいと思います。

ではまた。
Commented by acogihito at 2009-05-25 14:37
syさま、こんにちは!

syさんにアレクサンダー・テクニークのことを教えていただいたおかげで、
色々新発見できました。

ボクの場合は、割と単純に
頭と脊椎の関節を始めて意識したことによって、
それを基準にバランスをとっていったら、
それだけで肩こりも気にならなくなりましたし、
ギターも長い時間弾いていられるようになりました。

改めまして、ありがとうございます!
Commented by かわかみ ひろひこ at 2011-03-05 15:29 x
アレクサンダー・テクニークとボディマッピングのご紹介ありがとうございます。Alexander Technique International認定教師のかわかみひろひこと申します。

創始者F.M.Alexanderの曾孫弟子で、おもに演奏家の方を中心に教えております。

実際の楽器の練習や演奏にアレクサンダー・テクニークを取り入れることに重点を置くスタイルで指導しております(他のスタイルもあります)。

東京・横浜を中心に札幌・仙台・松本・静岡・浜松・福岡等にも出張しております。

お気軽にお問合わせくださいませ。
Commented by acogihito at 2011-03-06 07:50
かわかみさま、こんにちは!

アレクサンダー・テクニークの講師の方から直接コメントをいただくとは恐縮です。
理解が間違っていることはありませんでしょうか?
何かありましたら、是非、相談させていただきます。
よろしくお願いいたします。

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