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腕が回転する仕組み (アレクサンダー・テクニーク その3)

腕が回転する仕組み (アレクサンダー・テクニーク その3)_c0137404_0293738.jpg

 「腕」に関して、
 腕が肘で曲がるのは「関節があるから」ということは
 今までも当然のように分かっていたんですが、
 「じゃあ、どういう仕組みで回転するのか?」ということは
 今まであまり考えたことがありませんでした。

 腕には3つの回転があるそうです。

 まず1つ目は、ろっ骨の上で肩甲骨が動くことで腕全体が動きます。

 2つ目に、その肩甲骨にある肩関節でも上腕が少し回転します。

 そして、3つ目、上腕と肘関節を介して繋がる前腕がねじれるように回転し、
 手が表になったり裏になったり、180度回転するのは、
 「尺骨(しゃっこつ)」と「橈骨(とうこつ)」が、
 平行になったり交差したりして動いているからなんだそうです。

 (3つの動きを合わせて、手は360度回転できるってわけですね)

 そうかぁ~。

 ボクは、前腕の回転の仕組みが、2本の骨が平行になったり交差しているなんて、
 『ピアニストなら だれでも知っておきたい「からだ」のこと』という本に指摘されるまで、
 意識したことがありませんでした。

 そして「尺骨」と「橈骨」は、手のひらが上になっている時が平行で、
 下になっている時は交差しているんだそうです。

 ということは、ギターを弾いている時、
 左腕は「尺骨」と「橈骨」が平行になっていて、
 右腕は半分くらい交差した状態なんですね!?

 毎日動かしている自分の腕にもかかわらず、そんなこと考えもしなかったなぁ~。

 う~む、ボディ・マッピング恐るべし!
 またまた再認識させられました。

腕が回転する仕組み (アレクサンダー・テクニーク その3)_c0137404_102752.jpg

 ところで「尺骨」と「橈骨」は、2本ともが動くのではなく、
 「尺骨」を軸にして、「橈骨」だけが動くんだそうです。

 一方、「尺骨」は小指側に繋がっていて、「橈骨」は親指側に繋がっています。

 つまり、手の回転は、「尺骨」が繋がっている小指側が回転軸になっているというわけで、
 これを間違えて認識していて親指側を軸に回転させようとすると
 不自然な動きとなり、トラブルのもとになるんだそうです。

 なるほどなぁ~。

 それにしても人間の体は、本当に良くできているもんですねぇ。
 改めて感心してしまいました。


 (関連記述)→ 驚きの「ボディ・マッピング」 (アレクサンダー・テクニーク その1)
           指には筋肉がない! (アレクサンダー・テクニーク その2)
           第6感の「筋感覚」   (アレクサンダー・テクニーク その4)

by acogihito | 2009-05-26 01:18 | ★アコギ関連 | Comments(4)  

Commented by チョコたんどす at 2009-05-26 18:29 x
あ~この本まだ買いに行ってません
行かなくちゃ~~
Commented by acogihito at 2009-05-26 22:58
チョコたんどすさま、こんばんは!

『ピアニストなら だれでも知っておきたい「からだ」のこと』という本ですが、
ボクとしては自分の身体の構造について、
知らないことばっかりだったので、とても参考になりました。

一応、ピアニストやオルガニスト向けになっているので、
細かい部分はギターとは異なる部分があるんですが、
手、指を使って演奏する楽器ということで、
共通する部分も多いので、
ギターを演奏する上でも役に立つと思いますよ。
Commented by kyororin55 at 2014-07-24 08:49 x
バドミントンのグリップの指使いを調べてたどり着きました。
異種目ですが、体の仕組みの?が少し分かった気がします。
ありがとうございました。
勝手ですが、内容の一部を掲載させていた出来ました。ご迷惑なら削除いたしますのでお知らせください。
Commented by acogihito at 2014-07-24 09:50
kyororin55さま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
お役に立てて何よりです。
どうぞ、ボクも本から得た知識ですので!!
どうぞよろしくお願いします。

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