5度サークル、5度サイクル、5度圏

音楽の理論的なことを勉強している今日この頃ですが、
5度圏とか、5度サークルとか言われる
「Circle of Fifths」がデザインされた
マウスパッドを買ってみました。
音楽理論の本を読んでいると、
5度圏とか、5度サイクルとか、5度サークル、5度圏サークルとか
いろいろな呼び方で出てきます。
南澤先生は、これは別な形で頭に入っているようで
「あまり必要ない」と申しておりましたが、
ボクにはなんだかとっても興味深いものに見えてしまいました。
というのは、音楽理論をかじり始めた今のボクには、
音楽に関するいろいろな秘密が隠されているように
感じたからなんです。
この5度サークル・マウスパッドは、
円の頂点のCメジャーから時計回りに
G→D→A→E・・・と並んでいますが、
これが5度ずつ上がった音になり
1周すると音階の12音が全て出てきます。
逆に反時計回りに見て行くと
C→F→B♭→E♭・・・と
4度ずつ上がっています。
そしてそれは楽譜のキーの
♯ シャープだったり、♭フラットの数が
増えて行く順番にもなっています。
ダイアトニック・コード的に見れば
トニックのCの右隣のG(G7)が完全5度上のドミナント、
左隣のFは完全4度上のサブドミナントと、
その関係がどのコードでもわかりやすい。
内側はマイナースケールになっていて、
Cの内側は平行調のAm。
Amの左隣のDmがサブドミナント、
右隣のEmをE7にすれば
ハーモニック・マイナー・スケールのドミナント
だ「なんていうこともわかります。
それから例えばG7の
裏ドミナント(裏コード、代理ドミナント)だったら、
Gの対角線上の正反対に位置する
D♭7 だなんていうこともわかります。
またドミナントの効果を生む、
トライトーンと呼ばれる増4度の音も
5度サークルでは対角線上に位置する関係になるそうです。
さらに5度ずつ上がっている
C→G→D→A→E→B・・・という音の並びの
C以降をひとつおきに、つまりG、A、B・・・を
対角線上の反対と入れ替えると
C→C#→D→E♭→E・・・
というように半音階になったりします。
・・・と、音楽理論をわかっている人には
「そんなの当たり前じゃん」ということなんでしょうが、
今のボクには何がどうしてそうなるのか
トランプの手品を次々見せられているようで、
この5度サークルの図が、
陰陽五行説とか四柱推命で使うような
不思議な魔法盤のようにも感じるんです。

5度サークルの12の音は、
紀元前500年ごろにピタゴラスが
見つけたそうです。
時計といい、十二支といい、音階といい、
12という数字はなんだかとっても謎に満ちていますよねぇ。
そして、それを輪にすると
無限の可能性が広がる
不思議な関係が出来上がり
なんだか、とっても興味深いです。
あ、そうそう、この5度サークル(5度圏)とは
クラシックの音楽理論で登場するもので
ジャズの世界では、4度圏といって
これを左右反対にした
つまり時計方向にC、F、B♭・・・と
4度ずつ上がる方を時計回りにして
優先しているそうです。
というのは、ジャズやポピュラーソングは
4度進行の曲が多いそうで、
例えば、ジャズ・スタンダードナンバーの「枯葉」は、
Cm7→F7→B♭△7→E♭と進んで
次にAm7-5→D7→Gmと進み、
見事に5度サイクル図で言えば
反時計回りの4度進行なんだそうです。
なんだかいろいろ不思議で面白い!
しばらくは、この5度サークル・マウスパッドを使って、
音楽の不思議な世界に浸りながら
その仕組みや謎に触れてみたいと思います。
今までソロ・ギターは、楽譜もまともに読めず、
理論もわからず、丸暗記して演奏していたけど、
これからは楽譜を見てコードを意識しながら演奏して、
このマウスパッドもチラチラ見ていれば、
#が2個だからキーはDだな、とか、
ここで4度上がったな、とか、
ここは5度上からトニックに下がったドミナント・モーションだな、とか
キーやコードの関連が体感的に
少しずつわかってくるんじゃないかなぁ~。
そうだといいなぁ~。
そんなことを考えています。

タグ:
by acogihito | 2015-03-23 00:44 | ★アコギ関連 | Comments(2)