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10年後のギターはどうなっているのだろう?

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ヨコヤマギターズの横山さんとミュージックランドKEY新宿店の橋川店長


 過日、東京・新宿にある「ミュージックランドKEY新宿店」で開かれた
 ヨコヤマギターズ調整会に行った時
 ちょっとショッキングな話を耳にしました。

 ハカランダの名で呼ばれる「ブラジリアン・ローズウッド」が
 ワシントン条約によって輸入禁止になっていることは知られていますが、
 今後は「インディアン・ローズウッド」など、
 すべてのローズウッド種が
 ワシントン条約による取引制限下に置かれることになる
 というのです。

 さらにホンジュラス・マホガニーなども!

 ええ~っ!?
 インディアン・ローズウッドって、
 ギターのサイド・バック材として
 普通に良く使われているのに
 それがダメになっちゃうの?

 ということは、それらを使ったギターは、
 数年後には今のハカランダのように
 猛烈な高価になっちゃうの??


 ちょっと調べてみたら、
 2016年9月24日から10月4日まで、
 南アフリカのヨハネスブルグで開催された
 ワシントン条約第17回締約国会議(CITES COP17)で、
 一般に「ローズウッド」と呼ばれ取引されている
 ツルサイカチ属全種、ブビンガ属3種、
 プテロカルプス・エリナケウスが
 「附属書II」に掲載されることになったそうなんです。

 「附属書II」とは
 現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、
 取引を規制しなければ絶滅のおそれのある生き物で、
 輸出入には輸出国政府の発行する輸出許可書等が必要となるそうです。

 ちなみに「ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)」は、
 「附属書II」よりさらに規制が厳しい「附属書I」で、
 絶滅のおそれのある種になり、
 商業のための輸出入は禁止されているそうです。

 今後、インディアン・ローズウッドなどのローズウッド系の材は、
 ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)ほどではないにせよ、
 新たに輸入するのが困難になるんでしょうね。

 ただ、ハカランダは輸入が禁止されているとはいえ、
 禁止前に輸入した材が、今でもまだ少しはあるわけですから
 インディアン・ローズウッドなども、
 すぐに枯渇することはないんだろうとは思います。
 でも、いずれにしても価格は高騰していくんでしょうね。


 とすると、もともと高価なギターはともかく、
 廉価帯のギターは、どんな材を使うんでしょうか??
 ローズウッドを単板ではきっと使えないですよね。

 とすると合板?
 それともオベーションなどのようなグラスファイバーや
 プラスチックを使ったような
 まったく新しいタイプのギターが出てくるんでしょうか??

 今すぐには変わらないとしても、
 5年後、10年後と、時が経てば、ギターの事情は
 今とだいぶ違っているのかもしれません。

 ボクとしては無理してでも早めにヨコヤマギターズで
 「インディアン・ローズウッド」サイド・バック、
 「ホンジュラス・マホガニー」ネックの『AR-WR #300』 と、
 さらに、
 「ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)」サイド・バック
 「ホンジュラス・マホガニー」ワンピースのネックの『AR-GB #555
 を作ってもらって、正解だったのかな
 なんて思ってしまいました。


 それにしてもトップ材ではなく
 どうしてサイド・バックに使う材ばかりが
 希少価値になるんでしょうかねぇ?

 トップ材に使うスプルース(松の仲間)や
 シダー(杉の仲間)などが生息する針葉樹林帯よりも
 ローズウッドなど南方に生息するマメ科系の広葉樹の方が、
 乱獲や森林破壊が深刻ということなんでしょうか??

 今回、この話を聞いて、
 今後は環境問題も、より気にしながら、
 地球的財産である貴重な材を使ったギターを
 さらに大切にしていかなくては、
 と改めて心に誓いました。
 
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左上からブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)、カマティロ(メキシカン・キングウッド)
インディアン・ローズウッドマホガニー

by acogihito | 2016-12-21 10:42 | ★アコギ関連 | Comments(6)  

Commented by acogy at 2016-12-24 19:29 x
以前、テニス肘の記事にコメントさせていただいた者です。
その後、いかがですか?
針葉樹と広葉樹は、成長スピードも違うようですが、昔はサップ入りの材は使わないでいいとこだけサイドやバック材として利用されていたようです。
ブラジルのギターを試したことがありますが、木材は良さそうなのに精度が微妙で売ってしまいました。
あこぎひとさんは、ギブソンやリッケンバッカーもお持ちのようですが、今は何台くらい所有されているんですか?
機材紹介の記事など読んでみたいです。
Commented by acogihito at 2016-12-25 08:19
acogyさま
コメントありがとうございます。
テニス肘の方はその後、すっかり治りました。

それからブラジリアン・ローズウッドも昔は普通にふんだんに使われていたようですよね。
今では昔の家具や住居の廃材の中にある使えそうな材も回収しているようです。

ところで今、ギターは9本持っています。
以前はもっと多い時期もあったんですが整理しました。
数は少なくなりましたが質は高いものばかりになっています。ww
Commented by オークフィールド at 2016-12-25 15:02 x
あこぎひとさん こんにちは!

ローズウッドがそんなことになっているとは知りませんでした。
悲しい限りですね。
ギターからローズウッド木目の美しさがなくなってしまうかもしれないなんて残念ですね。

わたしもローズウッドは2本所有してますが大切してゆきたいですね。

最近、住宅事情からYAMAHAのサイレントギター(ナイロン弦)を購入しました。
先代モデルに比べてかなり良くなったようですね。確かに自然な音に近づいたようですがやっぱり木材の箱なりとは違いますね。
正直、少しは箱なりして欲しくてGODINならば多少生音がでるようなので悩んだのですが、ご近所に迷惑をかけてしまっては申し訳ないのでサイレントギターにしました。
しかし、せめてガイコツみたいな外観はやめて欲しかったですね。

住宅事情や、社会環境の変化でギターも変わってゆくのは仕方ないですが、寂しい限りですね。

でも、やっぱり本音は木目の美しいギターでお気に入りの曲を弾いていきたいですね。
Commented by acogihito at 2016-12-26 07:34
オークフィールドさま、こんばんは!

そうなんですよね、ローズウッド、しかも美しいローズウッドはどんどんなくなっていってしまいそうで残念です。

ボクは深夜の練習には、クワイエット・ギターというのを作ってもらって、今はそれを使っています。
サイレントギターはヘッドフォンをするのがやっかいに感じたので、小さいけどちゃんとギターっぽい音がするギターとして横山さんに作ってもらったギターです。
マホガニーの杢目も美しくお気に入りです。
Commented by acogy at 2016-12-30 15:15 x
あこぎひとさま

お返事ありがとうございます。
テニス肘、完治されたようで何よりです。

アンティークの家具が好きなので、いい木を使ってるなぁ…と、ついつい木材の質が気になってしまいます。
リクレイム材という形で家具を製材し、ギター用として売っているものもオークション等で見かけますが、音を確かめないで買うというのは若干リスクがありそうだなぁと、木目鑑賞だけして楽しんでいます。

あこぎひとさんの横山ギター訪問、オーダー記はワクワクしながら何度も拝読させていただいていますが、質が良いだけでなく、しっかりこだわって作られたギターに囲まれて羨ましいです。

私は、まだまだ色々と浮気中ですが、いつかはハカランダのギターを手に入れたいなぁと思っています。

また、ギターの紹介等、楽しみにしています!
Commented by acogihito at 2017-01-02 21:27
acogyさま
どうもありがとうございます。

そうですね、
ボクも以前はそれほど気にしていなかった
木材を気にするようになりました。
特に杢目を見ちゃいますね。
「いい柾目の材だなぁ~」とか。

ヨコヤマギターもなるべく柾目のもの選びました。

ヨコヤマギターの場合、自分で杢目を見たり、
横山さんがタッピングして
材の音の傾向を調べてアドバイスしてくれたり
様々な角度から選ぶことができるのがいいんです。

でも、ヨコヤマギターズでも
だんだん良質の材が減ってきて、
新たな材は値が上がっているので、
ヨコヤマギターズも値上げをすると聞きました。

いつかはハカランダと思われているなら、
ヴィンテージではなく新しく作るなら、
早い方がいいかも知れません。
せん

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