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フィンガーピッキングデイ2019

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 2019年、今年も
 「フィンガーピッキングデイ」に
 行ってきました。

 会場はいつものように
 横浜の赤レンガ倉庫。

 19回目の今年は、
 平成最後の大会でもあります。


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 今年の印象は、
 バラエティの反対、
 モノトニーといいますか、
 何か一定の方向性とか
 共通性があるように感じました。

 例えば全20人の
 出場地域見ると、
 東京都が4人、
 大阪市が3人
 福島県が2人、
 神奈川県から2人で、
 我が千葉市からも
 (千葉県じゃなく千葉市)
 2人が出場し、
 さらに韓国ソウル市から2人が出場!
 ・・と、各地からなんですけど、
 割と地域がまとまっている印象。

 年齢は、
 50代くらいの年輩と
 若者に大きく分かれ、
 高校2年生が2人もいたのが印象的でした。
 (しかも2人ともとても素晴らしい演奏!)

 曲調は、
 一時期流行った
 派手な叩き系は少なく
 ウイリアム・アッカーマン的な
 叙情的なものが多かった印象です。

 あと、カバー曲も
 かぶっている曲が2曲もありました。

 なんていうか、ボク的には
 割とみなさんの演奏が似たような印象で、
 しかも演奏レベルも一様に高くて
 甲乙つけがたいものでした。


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演奏するYoungso Kim(ヨンソウ・キム)さん、日本語的に言えばキム・ヨンソウさんかな?


 そして結果ですが、
 最優秀賞はヨンソウ・キムさんが受賞。
 ソウルから来た高校2年生です。

 確かに上手かったし、
 高校2年生ということを考えると
 将来性も相当ありますよね!
 チョン・スンハくんに
 迫る存在になるもかもしれません! 



 続いて優秀賞は、
 川口コウスケさん(大阪市)。
 クラシック出身の方のようで、
 ガットギターで演奏し、
 その安定感は抜群。

 やっぱり基礎からきちんと習っていると
 違うんだなという印象でした。


 そしてアコースティックギターマガジン賞も
 ヨンソウ・キムさんが受賞し2冠です。
 

 さらにアコースティックギターブック賞にも
 ソウルから出場した
 ジャン・ジェフンさんが選ばれました。

 ソウルから2人出場して
 2人とも入賞するとは、
 韓国のレベルの高さを感じます。

 一方、会場の観客が選ぶ
 オーディエンス賞には、
 日本の高校2年生、杉内浩介さん(福島県)
 が選ばれました。
 抒情的で広がりのあるオリジナル曲は
 ボクもいいなと思いましたし納得です。

 高校2年生が日本と韓国から2人出場し、
 2人とも入賞なんて素晴らしいですよね!
 (ちなみにコウスケという名前の方も2人!)

 TAB賞は、
 目黒寿安さん(神奈川県)が受賞。 
 手を怪我されて、
 フィンガーピッキングデイに出ることを目標に
 リハビリを続けてきたという苦労人。
 でも、そんなことを感じさせない演奏でした。


 楽曲賞は、ケンソラさん(東京都)。
 似たような印象の曲調が多かった中で、
 とっても個性的な世界観を作り出していました。

 そして、オリジナルアレンジ賞は、
 坂本佳祐さん(さいたま市)に決まりました。


 授賞式は、予定より15分くらい遅れてはじまったので、
 審査が難航したのかもしれませんね。

 韓国や台湾、中国の上海などでは、
 日本よりソロ・ギター熱が高い!
 なんて聞きますが、
 今回のフィンガーピッキングデイは、
 韓国から来た2人が入賞し、
 本当にそうなんだなと実感させられる大会でした。
 
 最近、政治の世界では
 韓国とごちゃごちゃしていますが、
 ソロ・ギターの分野ではそんなわだかまりはなく、
 「良いものは良い!」と
 しっかり評価するところがいいですね!

 今後も海外からの出場者が増え、
 フィンガーピッキングデイも
 世界的な大会に成長していきかもしれません。
 

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 さて、結果発表の後は、
 プロの方によるライブ・パフォーマンス!

 今回は、
 垂石雅俊さんと和泉聡志さんによるデュオ。 
 南澤大介先生、打田十紀夫さん
 そして岡崎倫典さん。

 最近、 垂石さんのCDはよく聴いていて
 そのCDの中でもこのお二人は演奏されているので、
 とても良かったです。

 倫典さんには終了後、
 買ったばかりの本にサインをいただきました。


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 そして
 ツーショットの記念写真も!!


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 ということで、
 今回も堪能させていただいた
 フィンガーピッキングデイ。

 来年は20回目。
 成人式を迎える年齢ですから、
 大したもんですよね。

 来年はどんな人が登場するのか、
 とっても楽しみです!


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ヨンソウ・キムさんの演奏動画が公開されていたので張りつけました

by acogihito | 2019-04-01 23:58 | ★アコギ関連 | Comments(4)  

Commented by ウクレレギター at 2019-04-01 22:00 x
アコギヒトさん、こんばんは。
会場で声をかけさせていただいた者です。

お時間を奪ってしまいましたが、貴重なお話を聞かせていただいで、とても楽しかったです!

こちらのブログ、最近からちょくちょく読ませていただくようになりました。
ソロギターを始めて間もない頃から十数年に渡って丁寧に記録されていて、本当に勉強になります!

ところで、
先日のライブのように、大御所総出演の中にあっても、南澤先生の1音1音入魂な感じって特徴的ですよね?(曲調もあるかとは思いますが)
初めて南澤先生の演奏を生で観たときも、ひとつひとつの音の綺麗さに感動しました。
素人目には、弦を押さえる左手の強さなのかな、と思いましたが、アコギヒトさんのブログを読むど、やはりあれも消音によるものなのだろうと思うようになりました。
今は6月のマンツーマンまでに、曲らしく弾けるようになることで必死ですが、余裕が出来たら消音に力を入れていきたいです!

もし、またお会いする機会がありましたら、お話を聞かせていただけると嬉しいです。
ありがとうございました!
Commented by acogihito at 2019-04-01 22:29
ウクレレギターさん、会場ではお声掛けくださりありがとうございました!
それから素敵なウクレレギターを見せていただきありがとうございます。
ボクも欲しくなってしまいました。

さて、南澤先生の演奏は、1音1音が際立ってメロディーがはっきり聞こえることが特徴ですよね。
ボクも初めて「ソロ・ギターのしらべ」を聴いた時、「こういう演奏がしたい!」と思ったものです。

やっぱり「消音」をしっかりして余計な音は消すことですし、あとはバランスでしょうか。
メロディーをはっきり弾くにしても音量に関しては、ある程度以上大きな音で弾くことができない。
そこで、伴奏を小さめの音で演奏するんです。
小さめといってもけっこう極端なくらい小さめの音で伴奏部分を演奏し、メロディー部分ははっきり演奏する。
となると、右手のコントロールがけっこう大変なんですけど、練習していくうちにだんだんできるようになってきます。
そうすると、少しずつですが、南澤先生に地下ずく感じがして嬉しいんですよね!

ぜひレッスンを受けられてみてください。
そしてまたお会いしましょう!

そうそう6月1日のソロ・ギターの日に浦和の「宮内家」というライブハウスで南澤先生などのライブがあり、ボクは参加する予定です。
よろしければいかがですか??

http://www.aco-world.com/event/190601_02/
Commented by ウクレレギター at 2019-04-02 00:12 x
丁寧にお返事いただき、大変勉強になります!
ありがとうございます‼

書いていただいたことを参考にして、自分でも出来るだけやってみようと思います!

宮内家のライブは、喉から手が出るほど行きたいですが、その辺りは予定が立て込んでいて行けそうにありません(;_;)
せっかく行ける範囲で機会があるのに残念です。

ウクレレギターを誉めていただき、ありがとうございます(*^^*)
子供たちの次に愛する宝物なんです!

マンツーマンや消音など目標が具体的に出来て、練習もすごく楽しいです(*^^*)

いずれまたお目にかかれるように頑張りますので、また是非是非ご指導ください‼
Commented by acogihito at 2019-04-03 08:07
ウクレレギターさん、
練習はじっくりゆっくり楽しんで!
なかなかパッとできることではなかったりするので、長い目で取り組んだ方がいいです。

高校生だったら3カ月でマスターできることも1年だったり3年だったりします。
でも、時の移ろいを早く感じたりするのが大人の特権(?)ですので、感覚的にはそう変わらないかも?

宮内家は残念ですが、またぜひお会いしましょう!

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