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映画『カーマイン・ストリート・ギター』

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 『カーマイン・ストリート・ギター
 という映画を観てきました。

 ニューヨークの建築物の廃材を使って
 ギター作り続ける老舗ギターショップを追った
 ドキュメンタリー作品です。

 今年の
 『TOKYOハンドクラフトギターフェス
 の際にチラシをもらって
 ずっと気になっていたんですよね。

 上映館は、東京・新宿にある
 「シネマカリテ」というミニシアター。
 最近は大きなシネコンばかりで観ていましたら
 こういう映画館は久しぶりです。


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 舞台は、
 ニューヨークにあるギターショップ
 「カーマイン・ストリート・ギター」で、
 古いバーやホテルなどの建築物の廃材を使って
 ギターを製作している方が主人公。
 内容は、
 工事の知らせを聞きつけるたびに
 現場から廃材を持ち帰る主人公と
 この店に訪れるお客さんとの
 やり取りなどを通じて
 表情を変えゆくニューヨークと
 変わらずにあり続けるギターショップ
 のドキュメンタリー。





 エレキギターですが、
 街の歴史的建物から出る廃材は、
 200年以上前の材だったりして、
 ボロボロだったりしても
 ギターとしては最高の一品。
 その材を傷も染みもそのままに
 ギターとして復活させることで、
 長年愛されてきた街の歴史が
 ギターの中に生き続けるというのは
 確かに魅力的です。

 それと
 お客さんとのやり取りがいいんですよね。
 
 ボブ・ディランなんかも
 来たことがあるというこの店、
 作品の中に登場するお客さんも
 ボクが良く知らないだけで、 
 みなさん人気のギタリストだそうです。

 そして、試奏。

 まるでギターに弾かされるように
 演奏に熱が入り、
 それがそのまま
 映画のサウンドトラックになるという
 全体に「生音」を上手に使った作品に
 なっている印象でした。


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映画館のロビーにそのギターが展示されていた

 
 ところで、
 ギターを通して、
 作り手と演奏者が語り合うという
 雰囲気や底辺に流れているものは、
 例えば
 「TOKYOハンドクラフトフェスティバル」や
 「ヨコヤマギターズの試奏会・調整会」と
 同じようなんですね。

 その雰囲気、空気感がいいんです。

 ギターの前では、初心者も上級者も
 プロもアマチュアも、
 作り手も演奏者もみな平等。
 みんなギターが好き。

 そしてそれは日本でもアメリカでも
 アコギでもエレキでも変わらないんだ
 という気がしました。

 一度は行ってみたいなぁ~。
 カーマイン・ストリート・ギター。

 でも、映画の画面からでも、
 そのお店の扉を開けて中に入った瞬間や、
 材を切ったり削っている時、
 それから塗装などの
 「匂い」までもしてくるようでした。

 大きな感動があって涙があふれるとか、
 ハラハラドキドキするような
 作品でないですが、
 ギター好きの雰囲気が
 とっても良く描かれた作品だと思いました。


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by acogihito | 2019-08-12 23:23 | ☆その他 | Comments(2)  

Commented by セバスチャン at 2019-08-12 09:19 x
こんにちは

毎日暑いですね。

この映画、観たいです!
調べると、私の県では8月30日から1箇所のみの上映で福岡市内ですね。
少し遠いですが・・・。

私は、目があまり良くないので映画館での鑑賞は好きでは無いのですが、これは観たいですね。
取り分けドキュメンタリー作品系が好きなので、特にそう思います。
ブルーレイかDVDでも発売されれば、すぐに買うのにと思っています(^ ^)
Commented by acogihito at 2019-08-13 08:36
セバスチャンさん、コメントありがとうございます。
都内でも小さな映画館2か所だけでの上映です。
でも、その割にはその後、全国を回りますよね!
まあ、「映画」というよりは「BSで放送するようなドキュメンタリー」ですが、ギター好きにはたまりませんね。
木を削る、細かい木屑が舞い上がる、シェラック塗装するなど、匂いまで伝わってくるようでした。
お店の3人は無口なんですが、クールな関係性の中にも愛情があり、その中心がギターという感じ。
そういえばお店にはアコギも販売しているようで、それはそこで作ったものではなくマーチンなどのようでした。
機会があればぜひ!

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