「マイケル・ヘッジス」との出逢い

マイケル・ヘッジスのデビューアルバム
「ブレックファースト・イン・ザ・フィールド 」。
下段が1984年に発売された2枚目のアルバム
「エアリアル・バウンダリーズ」です。
ボクがこれらのアルバムを
なぜ聴くようになったかといえば、
先に紹介した南澤大介先生の
「ソロ・ギターのしらべ」第一弾の巻末のコラムに
『革新的な音楽性でギターという楽器の持つ可能性を大きく広げた』『必聴』などと紹介があったから。
「ソロ・ギターのしらべ」に衝撃を受けたボクは、
実に素直にその言葉を受け入れたわけです。
同時に紹介されていたウィリアム・アッカーマンなんかも聴いてみたんだけど、
確かにマイケル・ヘッジスは別格でした。特に「エアリアル・バウンダリーズ」は。
ボクは、これを聴くよりも前にスタンリー・ジョーダンの演奏を見て驚いたことがあるんですが、
「そのルーツはここだったのかもしれない」と思いましたね。
マイケル・ヘッジスもウィリアム・アッカーマンも
ウィンダム・ヒル・レーベルからアルバムを出しているんですが、
ウィンダム・ヒル・レーベルのアルバムといえば、ジョージ・ウィンストンとか、
ピアノのアルバムは聴いたことがあったけれどもギターは聴いたことがありませんでした。
でも、「ブレックファースト・イン・ザ・フィールド」が発売されたのが1981年で
「エアリアル・バウンダリーズ」が1984年発売ということは、
当時、80年代のボクはTOTOやVAN HALENなどのロックばかり聴いていましたからねぇ。
その時、これらのアルバムを聴いても「ふ~ん」としか思わなかったかもしれません。
やっぱり音楽でも何でもそうでしょうけど、その人にとっての「旬」というか、
そういう「時期」、「受け入れる時期」というものがあるんでしょうね。
ボクにとってはこの時(2002年ごろ)、そして今がそうなんだろうと思います。
それに、これらのアルバムは、アコギの演奏の凄さもさることながら、
ボクにとっては80~90年代の空白の時期を埋めてくれる重要なアルバムとなりました。
80年代、「Best Hit USA」的メジャーなロックやポップスばかり聴いていたボクは、
「70年代にはアコギをメインに使う人がたくさんいたけど、
80年代以降は他の楽器におさされてアコギは下火になったようだ」と思っていたんですが、
実はこういう人たちがしっかり活動していて、その「可能性を広げていた」ということを
知ることもできたんですから。
by acogihito | 2008-01-25 09:36 | ★アコギ関連 | Comments(0)