
東京から中央高速を西へ向かって、正面に見えてきたのは八ヶ岳。
秋空の中に羽毛みたいな雲が立ち昇っているように見えます。
う~ん、いいですねぇ~!
10月13日(土)、
この日、向かった先は長野県筑北村にある
ヨコヤマギターズの工房。
「
AR-WR #300」「
LEAF-Quiet」に続き、
なんと3本目のギターを発注することにしたのです。
いや~、大したもんです。
「
いつかは欲しい!」と憧れていたヨコヤマギターの3本目ですからねぇ~!
よくそんなにお金があるなぁ~と思いますが、
それもこれも実はソロ・ギターのおかげで禁煙に成功したことが大きいんですね!
どういうことかといいますと、
ソロ・ギターの仲間は南澤先生をはじめ煙草を吸わない人が多く、
煙草を吸っていたボクは肩身が狭かったんですね。
で、そのほかにもいくつかの理由が重なったので、
「それならこの際やめよう!」と決心し、2年ほど前にやめたんです。
その前は1日に2箱は吸っていましたから、
1箱400円×2×365日=292000円と、
1年に30万円近くがまさに煙と灰となっていたんですね。
それを禁煙してすべてギターに回すことにしたってわけなんです。
これが大きいんですね!
まあ、煙草はやめた方が健康にもいいはずだし、
ボクにとっては、まさに一石二鳥となりました。

ということで到着したヨコヤマギターズの工房。
製作途中のギターとともに横山さんがにこやかに迎えてくれました。
今回オーダーしようと思っているのは、
ヨコヤマギターズの特徴的な材のひとつである
「カマティロ」をサイド・バックに使ったギターです。
9月に合宿に行った際に
「もうほとんどない」「ヨコヤマギターズではハカランダ以上に貴重な材」
ということを聞いたのと、その時、残っていた材の木目が、
ボクの好きな柄だったのが理由です。
代表的なカマティロ材のバック
「カマティロ」という材は、
サップと言われる材の白い部分が派手に入っているのが特徴でもあるんですが、
残った材はそれがほとんどなくて地味。
でもボクには逆にそれが好みだったんですよね。
「そうか、カマティロにはこんなに渋い木目のもあるのか!」と。

ということで、限られた材の中から、
ボクの好みに合うものを選び出させていただきました。
ところがそれに似合うトップ材がなかなか見つからない。
ジャーマン、シトカ、インゲルなどのスプルース材を見せてもらったのですが、
どうも見た目と音のバランスがイマイチしっくりこない。
こんなにたくさんあっても、「これだ!」というのを見つけ出すのって大変なんですね。

そんな時、「こんなのはどうだろう?」と、
横山さんが自動カンナ機を作動させて、
まだカンナもかけていなかった新しい材を見せてくれました。

それはボクが希望していたのとはちょっと違う
ベアクロウの入ったジャーマン・スプルースでした。
ベアクロウというのは、
木目部分に熊が引っ掻いた傷のような模様のことなんですが、
ボクはどっちかというとあんまり好きではなかったんです。
でも、見せてもらった材のベアクロウは今まで見たことのないもの。
横山さんも「俺もこういうのは見たことがない」というほどのものでした。
それは今日、来る時に八ヶ岳で見た
「羽毛みたいな雲」のような柄が材の全面に広がっていて、
ギブソン・レスポールのトラ目のように、光の具合でキラキラ輝くんです。
これはもう、好きとか嫌いとかを超越して美しい!!
「おお、これは綺麗ですねぇ!バックのカマティロにも合うなぁ!!」
「音も木目が詰まっていて、カンカンとしたいい音!!」
横山さんもこれが一番の組み合わせだと太鼓判!!

ということで、ちょっと路線変更!
当初は1号機の「
AR-WR #300」のように渋めのデザインと思っていたのですが、
このベアクロウなどキラキラした天然の木目の妙を生かした
ちょっとシャープな印象のデザインにすることにしました。
うん!これはいいかも!
予想外の展開で、なんかとっても嬉しい!!
大満足!!
あとは横山さん、今回もどうぞよろしくお願いします!!
またまた楽しみが広がりますねぇ!!!
★当日の模様は、
「
ヨコヤマギターズのウェブサイト」内の「
ブログ」にも掲載されています。
→
千葉県の"あこぎひと"さん。
★3号機カマティロモデル製作記
●ヨコヤマギターズ・カマティロ・モデル製作中! その1
●ヨコヤマギターズ・カマティロ・モデル製作中! その2
●ヨコヤマギターズ・カマティロ・モデル製作中! その3
●ヨコヤマギターズ・カマティロ・モデル 「AR-GC #420」 完成!
●Yokoyama Guitars 『AR-GC #420』