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21世紀のギター

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 最新号の
 「アコースティック・ギター・マガジン Vol.77(2018年夏)」の
 特集記事「世界の名匠100」は、
 とっても興味深く勉強なる
 まさに永久保存版ですねぇ。

 スチール弦のアコースティック・ギターの歴史も
 ボクが体感した記憶と共に改めて確認できる感じです。


 例えば、ボクが初めてギターを買ったのは1976年、
 「トーマス」というブランドでした。
 まだ「アリス」や「かぐや姫」といったフォーク系の歌が流行っていたころで、
 その頃、ギターと言えばマーチンやギブソンの定番モデル!
 でも、1ドル300円の時代ではとても手が出せるものではありません。
 そこでヤマハやモーリスの良くできたコピーモデル。
 それさえ手が出せない人が「トーマス」とか「トムソン」などの
 委託生産の安いコピーモデルを買ったものでした。

 でも当時はコピーモデルでも
 大きな会社が分業で作っているという認識で、
 個人製作のギターもあったんでしょうが、
 それは「クラシック・ギター」的なイメージでした。

 その後1980年代は電子楽器に押され、
 アコースティック・ギターは影の存在に後退。
 ボクもバンドをやったり
 初期の打ち込みにハマったりしていました

 記事によると、
 そのアコースティック・ギター界に
 劇的変化が起きたのは、ここ20~30年のことで、
 アメリカを中心に世界中で
 「個人製作家が活躍するようになった」んだそうです。

 今では大手メーカーとなっていますが
 テイラー・ギターのボブ・テイラーが、
 オリジナル・デザインの「グランド・オーディトリアム」を
 発表したのが1994年といいますから、
 ちょうどその頃から劇的な変化が始まったんでしょうかねぇ?

 日本では
 「アコースティック・ギター・マガジン」の第1号発売が1999年
 「ソロ・ギターのしらべ」第1作が発売されたのが2000年で、
 テイラーを研究してフィンガー・ピッキング用に開発した
 モーリスの「Sシリーズ」の発売が2001年から。
 そして押尾コータローさんのメジャーデビューが2002年

 ボクがソロ・ギターというジャンルを知り、
 「いつかは弾けるようになりたいなぁ」と
 思い始めたのもちょうどそのころでしたから、
 そんな流れに見事に乗って、
 すっかりハマってしまったってわけなんですね。

 そして日本のギター個人製作家の祭典
 「TOKYOハンドクラフトギターフェス」に
 ボクが初めて行ったのが2007年
 2005年から始まったそうですから、
 まだ3回目の時で
 日本でも個人製作家のギターが
 盛り上がり始めた頃だったんですね。

 20世紀初頭からマーチンを中心に進化し始めた
 スチール弦のアコースティック・ギターは、
 途中、エレキ・ギターの台頭するなど
 20世紀終盤には一時衰退したように見えたものの
 21世紀に入ってギターの個人製作家が隆盛。
 職人技が輝き、アートの領域にも達する 
 ソロ・ギター用のギターが生まれたことで
 アコースティック・ギターの可能性が広がってきた感じです。

 今はエレキ・ギターが衰退し、
 「ギブソンが倒産」なんてニュースがあったりして
 攻守入れ替わったようで時代の流れを感じます。


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 特集記事「名匠100人」には、
 アメリカのギター製作家が多いんですが、
 ボクのギターを作ってくれた横山 正さんも掲載されていました。

 ボクが横山さんのギターを初めて見て
 「こんなにシンプルで美しいギターがあるのか!」
 と新しいタイプのギターを知り、
 魅了されたのも必然だったのかもしれません。

 横山さんがモーリス・ギターから独立し、
 ヨコヤマギターズを立ち上げたのが2006年で、
 記事の中には横山さんの後を継ぎ、
 モーリスの手工部門を引き受ける森中 巧さんが
 日本の大手メーカーでは唯一載っていました。

 このお二人、
 「会社」という立場ではライバルでもあるんでしょうが、
 それ以上に職人同士の先輩後輩として信頼関係があるようで、
 お二人が話す姿はとても美しいんですよね。

 去年9月
 松本で開かれた南澤先生のライブ
 そんな貴重な場面に遭遇し、
 一緒に写真を撮ってもらいました。


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 これまでの
 木材、ピックとネイル、インレイ、弦の特集に加え
 今回の特集記事は、
 いろんなギター製作家さんを知る上でも
 21世紀のギターの系譜を知る上でも
 非常に貴重な永久保存版になりそうです。


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by acogihito | 2018-07-30 23:43 | ★アコギ関連 | Comments(2)  

『 Mah-Jong Piece 』を弾いてみました!




 中川イサトさんの『 Mah-Jong Piece 』を弾いてみました。
 
 「Mah-Jong Piece」とは「マージャン牌」のこと。
 そして 「Piece」には譜面という意味もあり、
 その2つをかけて曲名にしたそうです。

 この曲は、10年ほど前に
 イサトさんのベストアルバム
 『FOOTPRINTS』に収録されているのを初めて聴き
 「おお、かっこいいなぁ!」
 「いつか弾けるようになってみたいものだなぁ~!」
 と思っていました。

 今年の春、
 押尾コータローさんの『桜・咲くころ』を弾いて以降、
 ずっと練習を続け、
 本当はもっと上手くなってからアップすべきだったのですが、
 そうなるといつになるか分からないので、
 とりあえず、ここいらで一区切りつけたという感じです。

 この曲は、
 今まで経験したことが無い
 特殊奏法が出てくるので、
 ボクにとっては思った以上に難しいものでした。

 でも、とりあえずここまで出来たので、
 今は「良し」としようと思います。

 またこの曲を練習したおかげで
 マイケル・ヘッジスの『Aerial Boundaries』を弾いてみたいなど、
 今まで夢にも思わなかった曲を弾いてみたくなったり、
 新しい門が開かれたような気がしています。

 『Aerial Boundaries』は、
 南澤先生の『マイケル・ヘッジス/アコースティックギターの革新者
 という本に楽譜ととしても収録されていますからね!

 そのほか弾きたい曲がたくさん!

 そうして、またいろいろな曲を練習しているうちに
 この曲ももう少し上手く弾けるようになるのではないかと
 密かに期待しているんです。

 それにしても新しい曲が弾けるようになると
 自分が成長したようで、
 本当にうれしいものですね!

 ちなみに今回は、
 マイク収録した音に軽く「コーラス」をかけ
 イサトさんのお手本に近付けてみました。


 <関連記事>
 難しい~っ! レフトハンド(タッピング奏法)
 「レフトハンド奏法」練習中
 気分は「オープンD6」
 中川イサトさんの『Mah-Jong Piece』を弾きたくて…
 「中川イサト」さんとの出逢い


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by acogihito | 2018-07-23 23:40 | ★アコギ関連 | Comments(0)  

夕陽を追いかけて (エスケープで逃避行!その11)

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 2018年7月13日(金)
 予想以上に仕事が早く終わったので、
 クルマを走らせ西へ!
 目指すはお気に入りの高ボッチ高原です。

 ちょうど太陽を追いかける感じになり
 なんとなく
 チューリップの「夕陽を追いかけて」という曲が
 頭に浮かびました。

 この曲をソロ・ギターにするならば・・?

 「ヘイ・ジュード」の後半に歌詞がついたような
 単純なメロディーを何回も繰り返して
 アレンジでだんだん盛り上がっていくという曲だから
 ソロ・ギターには向かないかな?

 でも、押尾さんは「ボレロ」は見事だしな
 などと考えているうちに高ボッチに到着。
 

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 時刻は19時30分。
 
 残念ながら日没そのものには間に合いませんでしたが、
 綺麗な夕焼けを観ることができました。


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 折り重なる山並みが墨絵のよう。
 そして刻々と移り変わっていく色合いが見事でした。
 

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 やがて眼下に松本市の夜景が広がります。

 今日は、こんな景色を眺めながら夕食です。

 ただ、今回のメニューは、
 準備してくる時間が無かったので
 山の下のコンビニで買ってきた焼き肉弁当・・・。

 でも、まだ冷めてなかったし、
 景色が最高のおかずです。

 山の下は、
 「この夏、最高の気温」などと言っていましたが、
 山の上は、厚手の長袖シャツをはおらないと寒いくらい。
 
 夕焼けが終わると、真上には満天の星が拡がり
 久しぶりに天の川も観ることができました。


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 そして、今夜の宿も
 愛車の「エスケープ」。

 荷室がちょうど畳1畳分のカプセルホテルのようになるので
 けっこういい感じにくつろげるんです。
 さらにフロントガラスからは、松本の夜景!

 ここにはホテルなど宿泊施設はないですからね、
 こうして山の上で過ごせるのは車中泊ならではなんですよね。

 ナビの画面でテレビを見ることもできますが、
 ここはやっぱりギターですかねぇ!

 ヨコヤマギターの「リーフ・クワイエット」が
 ちょうどいいトラベルギターにもなっちゃうんです。


★    ★    ★

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 そして翌日。
 朝から快晴です!

 ぐっすり眠りすぎて日の出を見ることができませんでしたが、
 朝日がとっても気持ちいいです!


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 さらに眼前には日本アルプスの山々が拡がります。



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 写真の穂高連峰と槍が岳のあたりは、
 まさに「アルプス」という感じですよね。

 3000mを超える岩の峰。

 壮観だなぁ~!


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 そんな山々を眺めながらのモーニングコーヒー!

 ピリッとした空気と蒼い空、
 体に沁み渡る温かいコーヒー!
 それだけで最高の気分です。
 

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 その後、日が昇ってきてからは周辺を散策。

 高山植物なんでしょうか?
 いろいろな花が咲き、
 チョウやハチなどが寄り添っていました。

 朝方は
 雲海の写真を撮ろうという人がけっこう多い高ボッチですが、
 その時間帯が過ぎると
 また静かになってきます。

 今回、クルマを停めたのは、
 ちょうど木製ベンチの横。

 夜露も乾いてきたので
 ごろりと横になって
 思いっきり伸びをすると
 最高に気持ちがいい!

 そして太陽の光が瞼をくすぐるようで
 これがまた気持ちがいい!

 すぐ近くで鳴くウグイス。

 真上の雲は、渦を巻くように
 生まれたり消えたりを繰り返していました。

 ふう~っ、
 何気ないけど体中の細胞が活性化し、
 「生きてる!」って感じるようです。


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 さあ、朝の時間を充分堪能したところで出発です。

 次に目指すのは「竜島温泉 せせらぎの湯」!

 高ボッチからは1時間ほど上高地方面に向かった
 こじんまりとした市営の日帰り温泉なんですが、
 ヌルっとした泉質が気持ち良く、
 清潔感のある
 お気に入りの施設なんです。


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 ふぅ~、露天風呂に入って温まり、
 外の風に当たると最高に気持ちがいい!

 普段は長湯はしない方なんですが、
 気がつけば1時間以上も入ってました。

 湯あがりに
 畳の休憩室でごろっと横になる。
 これがまた気持ちいいんです。


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 そして昼食に向かったのは、
 「焼きそばよっちゃん」です。

 ここはヨコヤマギターズを販売している
 ワンダートーンのS社長の奥様が
 切り盛りしているお店。
 焼きそば、お好み焼きと
 B級グルメのお店なんですが、
 旨いんですよね、これが!
 で、時々食べたくなっちゃうんです。

 真夏の暑いお昼はお店は暇なようで
 お客さんも少なく、
 S社長もいらしてくれて、
 みんなで昼食となりました。

 一人では食べきれない量のメニュー!

 でも、みんなでシェアしたので
 いろいろな味を堪能できました。
 しかも、いろいろな話もできて
 とっても楽しいひと時に!


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左上から宇都宮やきそば、大阪お好み焼き、ステーキ、特製ソーセージ、どれも旨い!


 いや~、今のボクにとっては
 高ボッチ、竜島温泉せせらぎの湯、焼きそばよっちゃんは、
 癒しのフルコースなんですよね。

 しかも予約もせず、
 思い立ったときにパッと行ける
 車中泊が便利なんです。

 今回は昼食後に帰路についたので
 時間にして ほぼ24時間。

 ありがとうございました。
 とっても充実した24時間になりました。


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帰路、八ヶ岳の上にはでっかい入道雲!夏だなぁ~!


by acogihito | 2018-07-16 23:33 | ☆アウトドア | Comments(0)  

難しい~っ! レフトハンド(タッピング奏法)

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 う~む、難しい!
 ちっとも上手くなりません・・・。

 ここのところずっと中川イサトさんの
 「Mah-Jong Piece」という曲を練習しているんですが、
 思った以上に難しくて四苦八苦しています。

 特にイントロとエンディングのところに出てくる
 左手のタッピング奏法が上手く弾けません。

 これは
 「1・2弦」「2・3弦」を左手の中指と薬指で
 交叩くようにして音を出し、
 さらに放すとき、
 多少ひっかけながら音を出し、
 それを交互に演奏するんですが、
 その強さとひっかけ具合がなかなか上手くいかないんです。

 微妙な差でものすごく音が変わっちゃうんですよね。
 
 粒がそろわず音色も音量もがバラバラ。
 さらに1・2弦と2・3弦で
 強さを変えないと
 3弦の音が大きくなり過ぎちゃったりもして、
 それも気になるんですよねぇ・・・。

 う~む、難しい。

 この曲のイサトさんの演奏は、
 動画を見ると生音だけではなく、
 ピックアップを通した音もかなり使っていて、
 エフェクトにコーラスがかかってるいるんですよね。

 ピックアップを通した方がやりやすいんでしょうかねぇ?

 でも生ギターだし、
 生音でもきっと出来るはず!

 う~む、だけど難しい。

 叩く強さ、引っかける強さ、
 生音の場合の音の大きさ、
 そして速さ。
 さらに1・2弦と2・3弦の音量のバランス、
 そして、ミュートした時の音量バランス。

 ギターの特性もあるのかなぁ?

 動画を見ると
 イサトさんは何気なく演奏してますが、
 やってみると、とっても難しい・・・。

 まだまだ当分、悪戦苦闘が続きそうです。

 でもこの曲、好きなんですよねぇ!


 お手本、中川イサトさんの演奏、1分6秒くらいから。(↓)


by acogihito | 2018-07-09 23:58 | ★アコギ関連 | Comments(2)  

ギターの「幅」を感じたワンコイン・コンサート

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 平年より22日も早く
 1951年の統計開始以来初めて
 6月中に梅雨が明けた日の翌日の
 2018年6月30日、
 「かりんとう」というギター・デュオの
 コンサートに行ってきました。
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 だけど朝起きたら9時半。

 開場は10時半。

 間に合うか?

 幸い会場が、
 自宅からクルマで15分ほどのところだったんで、
 大丈夫でした。


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 コンサートの名前は「ワンコイン・コンサート」。

 500円で見られる
 千葉市文化振興財団が主催する文化芸術普及事業で、
 以前、南澤先生も出演されたことがあります。

 今回の会場は、ショッピングモールの中にある
 「まちスポ稲毛」という街の交流スポットでした。


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 「かりんとう」というデュオグループは
 観るのも聴くのも「初めて」だったんですが、
 とっても良かったです。

 コンサートのタイトルは「12の弦が紡ぐ物語」。
 
 ソロ・ギターだと6本ですが、
 2人なんで12本をフルに使おうということで
 「2人いればピアノのように
 低い方の音と高い方の音が同時に弾けてサウンドに幅が出る」
 と申しておりました。

 確かに1人だと、
 一番低い音と一番高い音は
 なかなか上手く同時に出せませんからね。


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 お二人のサウンドは、ポップでジャジー!

 一人が鉄弦で 
 もう一人がガット弦という
 「ゴンチチ」のような組み合わせですが、
 サウンドはどちらかというと「デパペペ」的。

 2人のうち、どちらかがメロディーで
 どちらかが伴奏という役割があるわけではなく、
 どちらも平等に掛け合い、
 それがとってもいい感じでした。


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 やっぱりギターはいいですねぇ!

 ソロ・ギターの場合、
 ギター1本でもここまでできる!
 という楽器としての奥深さのがありますが、
 デュオ・ギターの場合、
 2人いればこんなにこんなに楽しく合奏もできると
 楽器としての幅の広さを感じさせてくれました。


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 いや~、良い時間を過ごさせてもらいました。

 実は会場のあるショッピングモールは、
 自宅から比較的近いとはいえ、
 普段全く行かない方面で、
 行ったのは今回が初めて。
 こんなところがあったのも知りませんでした。

 ところが、
 これまた「初めて」というのが新鮮で、
 空も綺麗でさわやかだし、
 近くなのに小旅行でもしたような気持ちに浸れて、
 思いがけず得した気分!

 ありがとう!
 とっても価値ある500円になりました。


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by acogihito | 2018-07-02 23:15 | ★アコギ関連 | Comments(0)