帯に『気がつけば何回もリピートして聴いてしまう。最高です。』と、
押尾コータローさんのコメントが掲載されているんですが、まさにその通り!
中川イサトさんのニューアルバム『Sketch 』、すごく気に入っています。
なんて言うか、最近、ちょっと静かな、というか、まったりとした癒し系というか、
何となく、そういう音楽が聴きやすくて良く聴いているんですが、
このアルバムは、まさにそんな感じで、すごく聴きやすくていいんですよね。
特徴としては
全編にわたり生ギターでの「和」のサウンドにこだわっているので、静かな印象で、
音数も決して多くはないものの、一音一音に無駄がなく、
深みがあって、渋く、シャープなんですよね。
びっくりするような派手さはないものの、それが逆に凄くいい。
「ギターで演奏しています」という意識をさせないというか、
塊として音楽になっているという感じで、
ある意味で、超越したソロ・ギター・アルバムという印象です。
約6年ぶりのニューアルバムということなので、
ボクがソロ・ギターの練習を始めてから、
初の個人名義のソロ・ギター・アルバムになるんですよね。
この間に現在CDで手に入るイサトさんのアルバムはすべて買い集めました。
ライブにも何度も足を運んだんですが、
そうすると昔のアルバムとはだいぶ音が違うなという印象で、
それが「和」のサウンドだったんです。
ですから、古い曲より、「和」のサウンド用に作った新曲の方が
ライブでも断然良くて、生き生きと聴こえてたんですよね。
特にアルバムにも収録されている「蒼空」という曲を
初めて聴いたのは4年ほど前だったでしょうか。
とにかく、その蒼の深みと広がりを感じるような曲と音と演奏で、
「ギター1本でこんなにも情景が描けるんだなぁ~」と感心した記憶があります。
そうした曲たちが1枚のアルバムになって、静かに語りかけてくれるようで、
今のボクにはぴったりのCDになりました。
イサトさんも年齢を重ね円熟味を増した結果のこのアルバムなんでしょうが、
それを聴くボクもそういうサウンドを好むようになってきてるのかもしれません。
良いアルバムと出会えました。
ありがというございました!
# by acogihito | 2011-05-15 18:34 | ★アコギ関連 | Comments(6)